WEB制作屋の四方山話|プロが考える「良いSEO対策」「悪いSEO対策」
近年、ホームページで集客するために必須とされる「SEO」という言葉が広く知られるようになりました。
「SEO対策、具体的に何をすればいいのかわからない!」
「専門知識の勉強、最新情報を常に追わないといけないから大変そう!」
「検索順位が上がらず、ホームページで集客できていない!」
皆さんは、SEO対策に関してこのようなお悩みや認識はありませんか?
実際、弊社が新規のお客様から「SEO対策がよく分からない!」「今のホームページはYahoo!やGoogleからのアクセスが少ない!」とのご相談をいただく機会は多いです。
そこで、この記事ではSEO対策の基礎知識、プロに頼むメリットとデメリット、自分たちで今すぐ実践できるSEO対策の事例を取り上げることにしました。アクセス数を増やして集客に貢献し、会社やサービスを成長させるホームページを作るには一体どうすればいいのか?これらを徹底解説します!
●SEO対策とは?
『SEO(エスイーオー) 』は、“Search Engine Optimization”の略称で、日本語で『検索エンジン最適化』のことを意味します。
皆さんがスマホやパソコンで調べものをするとき、Yahoo!・Googleといった『検索エンジン』でキーワードを検索すると思います。
例えば、『七夕祭り』といった1単語のみの検索や『仙台 天気 明日』といった複数の単語を組み合わせることで、膨大な情報の中から自分が「見たい!」「知りたい!」と思ったホームページを、検索結果画面のランキング上位に表示させることができます。
今、この記事をご覧になっている皆さんは、どのような言葉を検索して私たちのホームページへ辿り着きましたか?
『仙台 ホームページ制作』『仙台 ホームページ作成』等の主要キーワードで検索すると、Yahoo!・Google共に、私たちのWeb Design Aoi(ウエブデザインあおい)のホームページが1ページ目に表示されます。(2022年8月現在)
また、『仙台 社労士』で検索しますと、弊社が制作に携わった社労士さんのホームページが、1ページ以内に4件表示されます。
(2022年8月現在 弊社で社労士事務所の制作に携わったのは、4件のみです。)
…ところで、あなたはこの検索結果画面の何ページ目まで見るでしょうか?
多くの人が見る確率が高いのは、検索結果の1ページ目(10位以内)に表示されるホームページです。検索目的や検索対象によって何ページまで見るかは異なっていきますが、いかなる場合でも、2ページ目、3ページ目…となるにつれて、表示されるホームページが見られる確率は徐々に下がってしまうのです。
せっかく素敵なホームページを作ったのに、検索一覧画面で上位に表示されず、情報を必要とする人たちに見てもらえなかったら勿体ないですよね。
これらの検索順位(検索結果画面のランキング)を決めるのが、Yahoo!・Googleといった『検索エンジン』。ホームページが検索にヒットしやすいように対策し、検索順位を上げていくことが『SEO対策(検索エンジン最適化)』なのです。
●SEO対策はどうして必要なの?
ここまでSEOの仕組みについて簡単に紹介してきましたが、そもそもホームページ制作において、SEO対策はどれほど重要なのでしょう?
SEO対策と言っても多種多様な方法が存在し、今と昔で「やったほうがいいSEO対策」と「やっても意味のないSEO対策」が変わります。会社によって「SEO対策はこれをするべき!」という基準も違います。
なぜなら、IT技術やWEB世界は日々進歩しており、それに伴って検索エンジンの技術も進歩し続けていくからです。
つまり、SEO対策はさまざまな条件下で定義や基準が異なるため、メリットとデメリットの両方の側面があると考えられます。むやみやたらに「SEO対策をすれば良い!」…というわけではなく、SEO対策が必要な場合と必要がない場合を正しく見分ることが大切です。
そのため、ホームページ制作の依頼をする場合は「今のSEO対策が合っているか」を制作会社とお話してみることも一つの手です。
リニューアルを考えている場合も、すでに作ったホームページでも検索エンジンに好かれるように、HTMLやCSSなどのホームページのつくりを変えて質の高いコンテンツを用意することで、検索順位は変わっていきます。
昔に頼んだ制作会社、今後頼むであろう制作会社の対策法が「一体どんなやり方なのか?」ということを、事前に聞いてチェックしておくと安心ですね!
●SEO対策の3つの分野
ホームページは制作費だけではなく、作成から運用するまでにたくさんの工程があり、サーバー代、ドメイン代、更新費用など、毎月の管理費用もかかります。そこで、ホームページの制作費用を少しでも抑えるために「SEO対策は自分たちでやりたい!」という声をよく耳にします。
ホームページ制作の専門知識がなくてもSEO対策はできるのでしょうか?
SEO対策といっても方法はいろいろありますが、一般的に3つの分野に分けられます。
①外部対策:他サイトからのリンク(外部リンク)を集める。
外部からのリンクを獲得するための施策です。
例:SNSのリンクを設置する
②内部対策:サイト内のコンテンツを対象とする。
検索エンジンの評価するコンテンツを作成し、ホームページをより早く正確に検索エンジンに見つけてもらうための施策です。
例:タグの最適化、ページスピード改善
③コンテンツSEO:検索エンジンからの流入を増やすためのコンテンツ作成。
ホームページを見る人にとって満足できるような良質なコンテンツを継続的に作成、追加していくことで、検索エンジンからの流入を増やす施策です。
例:獲得したいキーワードをピックアップ
●SEO対策は自分たちでできるのか?
これらの主な3つの分野を参考にして、代表的なSEO対策の事例を見ていきましょう!
代表的な事例として、
① ホームページをスマホ対応をする(レスポンシブデザイン)
② 検索キーワードの見直し
③ 検索キーワードに関する必要な情報量を増やす
…などが挙げられます。
もちろん、これら以外の方法もたくさんあり、SEO状況は日々変化するので、今後これらの方法が使えなくなる可能性があります。
では、①~③の事例はホームページに詳しくなくても自分たちで実践することはできるのでしょうか?順番に見ていきましょう。
①「ホームページをスマホ対応をする(レスポンシブデザイン)」
については、制作会社に委託する必要があるでしょう。
「レスポンシブデザイン」とは、パソコンやタブレット、スマートフォンといった異なる画面サイズに応じて、レイアウトやデザインを調整することを指します。つまり、同じホームページを見ていても、それぞれのデバイスの画面サイズに応じたレイアウトの表示対応がされているので、拡大や縮小することなく快適に閲覧することができます。
・ ページの表示時間の短縮
・ パソコンとスマホサイトの2つを管理する必要、手間がなくなる
・ホームページのアクセス解析がやりやすい
…といった数多くのメリットが挙げられるため、Googleは「レスポンシブデザイン」を推奨しています。
また、スマホによるネット利用者の割合は年々増加しており、以前はパソコンによるネット利用が主流でしたが、今やスマホでのネットユーザーが大半と言われています。
レスポンシブデザイン対応がされていないサイトであれば、SEO対策の前に、まずはレスポンシブデザインに変えることをおすすめします!
②「検索キーワードの見直し」
こちらは、ホームページの専門知識がなくても誰でも手軽にできます!
皆さんは、自社のホームページがどんなキーワードで検索されているかご存知ですか?
「このキーワードで検索されたい!」と思っているキーワード、実際は検索されにくいキーワードかもしれません。
また、さらに簡潔な『検索キーワード』があるかもしれません。
ただ、むやみに『検索キーワード』を入れるのではなく、検索ニーズや競合性も考えた上でキーワード設定をすることもポイントです。
「ホームページがどのような“検索キーワード”を調べたい!」
…そんな時は、無料で使えるGoogleのツール『Googleサーチコンソール』が最適!Google検索キーワードの表示回数・順位の推移や、サイトが抱えている問題点などを確認でき、サイトを改善することができます。
流行やトレンドと同じで、検索されるキーワードは時期や季節ごとにも変わるので、定期的に期間を定めて調べることをオススメします。
③「検索キーワードに関する必要な情報量を増やす」
は、②「検索キーワードの見直し」と並行して行うことをおすすめします。②で検索されやすいキーワードが見つかれば、そのキーワードに対する必要な情報量を増やしていきましょう。そうすることで、ユーザーを引き付けられるような信頼性のあるホームページにすることができます。
新たに検索キーワードを選定する場合や、ページ数を増やしたり文章を追加する場合は、制作会社に修正として依頼するか、HTMLタグに触れて自分で修正する必要があります。
●プロの制作会社に頼むメリットは?
ここまで、自分たちでできる身近なSEO対策をご紹介しましたが、「ホームページ作成をプロの制作会社に依頼するメリットはないのでは…?」と思われた方は必見!
制作会社では、多種多様な業界・規模のホームページを作った分の『経験』があります。そのため、経験やノウハウを活かした良質なコンテンツ作りを提案してもらうことができます。
実際に、弊社のクライアント数は現在170社を超えております。こうして長年培ってきた数多くの『経験』がある分、次のようなメリットが考えられます。
①検索キーワードを活用したホームページづくりができる
例を挙げると、「この検索キーワードは女性が好むので、ページのデザインを女性ターゲットに絞るべき」「このキーワードはキャンペーンサイト・特設サイトを作った方がより見られやすい」など、専門家目線だからこその踏み込んだ集客・マーケティング改善案を出してもらえることができます。
②他社事例、データを活用することができる
キーワードやコンテンツ作成にどのような対策を行ってどれだけの効果が生まれたかといった、他社での事例やデータ活用を通じて、成果につながる改善の効果を期待することができます。
③専門知識が必要なSEO対策ができる
前述したように、SEO対策にはたくさんの方法があります。その中には、ホームページの読み込み速度といったサーバーの問題や、HTMLタグなどの専門知識が必要な部分の改善も行う必要があります。難しいことは専門家に任せるのがベストでしょう。制作会社に頼むか、または自分たちでやるのか、今のホームページの状況に合わせて臨機応変に対応し、ぜひ改善してみましょう!
●このSEO対策は避けよう!
SEO対策に関する基準は日々アップデートされて変わっていくため、「今まではこの方法で検索上位になっていたのに、いきなり順位が下がった!」ということが起こります。
代表的なものを2つご紹介すると…
①サイトに無関係のリンクをたくさん貼る
以前はユーザーにとって全く役に立たない低品質なサイトでも、サイトにたくさんリンクが貼られていれば検索上位に上がっていました。しかし、2012年にGoogleのアップデートによって対策されてから、低品質なサイトに関係ないリンクを持っていたサイトはペナルティを受け、順位が大きく下がりました。
この方法、現在はNG行為とされるため要注意です!
②キーワードの詰め込み過ぎ、無意味な更新、記事のコピペや過剰な量産
検索に引っかかりやすくしようと、安直に検索キーワードをたくさん入れて同じような内容の記事を量産したり、他サイトの記事をそのままコピペした、これらももちろんNG行為です!Google側から、過剰なSEO対策ととみなされて評価を下げてしまう、また悪質なサイトとして警告されるといった可能性があります。
ホームページ制作は、ユーザーにとって役に立つ必要な情報量と高品質さを保つことが重要です。
●まとめ
SEO対策と言っても、多種多様な方法や考え方があり、日々のアップデートよって時代と共に移り変わっていきますが、ホームページを制作する上で重要なのは「ユーザーのためになっているかどうか」という点。
「なぜ検索したのか?」「どうやってホームページに辿り着いたのか?」「訪れたユーザーにどうなって欲しいか?」と、順々に仮説を立てていき、ユーザーの目的や行動に寄り添うことが重要です。検索キーワードの設定を「ユーザーが検索しやすいキーワード」にすることで、ホームページがユーザーに評価される良質なコンテンツとなります。検索で上位表示されやすくなり、アクセス数を増やして集客に貢献、やがて会社やサービスを成長させることに繋がるでしょう。
ユーザーファーストの視点を持ちながら、分析と改善を継続的に繰り返すことで、ユーザーが自然と目を向ける素敵なホームページに仕上げることができます!
また、この記事がSEO対策のお役に少しでも立てれば幸いです。
文責
WEBデザイナー/WEBマーケター/WEBコンサルタント/SEOアナリスト
株式会社 あおい 代表取締役 武藤秀由記